歯みがきしない?!
①フッ素利用で歯の質の強化
②ブラッシングなどでむし歯菌の減少
③甘い物のコントロール
これらのことと
④時間との関連
を考えてむし歯ができにくい生活習慣を確立すること。これが私たちの考えるむし歯予防です。全てのことを完璧にするのではなく、それぞれのことでできる範囲でやっていくことが大切なのです。
でも、先日 ”歯科医同士の夫婦の実験。4人の子どもに歯を磨かせなかった話”という本に興味を持ち読んでみました。
世界のいくつかの地域に住む伝統食を食べ続けている先住民族の『健康な歯』『大きなあご』を知り、夫婦で決意した実験だそうです。
子ども4人に歯みがきすることをやめ、毎日伝統食を食べることを決めたそうです。
この先生の決めた伝統食とは、ごはん、みそ汁、漬物を中心とし季節の野菜や魚介類を摂るという和食でした。飲み物は、水かお茶。砂糖、油は調理の過程でも控えめにして、おやつはメリハリをつけて与えたそうです。
そして、何を食べるか以上に「どう食べるか」を確立し、決められた食事時間とおやつ時間にしか食べ物を口にさせなかったそうです。
このルールを守り続けて、12歳まで歯みがきをしない生活で4人の子どもたちは、むし歯が1本もできなかったそうです。
「何を食べるか」と「どう食べるか」を理解してもらうことが不可欠とまとめられています。
この本の筆者の先生は、歯科医だからこそ大きな決断による実験ができたのだと思います。私は、むし歯が生活習慣病である証明事例をいただけました。
私たちが、ここまで徹底した習慣を貫くことはあまりにも難しいことだと思います。
むし歯予防をするいくつかの方法を知り、取り入れられることを選んで、選んだら実行することが大切だと考えます。
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ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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