歯石ってなーに?
歯石とは、プラークと言われる細菌の固まりの死がいが石灰化したものです。歯石が作られるきっかけは、歯にくっついた細菌の固まり。歯石を大きく成長させるのは、唾液の働きのせいなのです。
唾液のPHが上昇していくと、石灰化が促進していき歯石は大きくなっていきます。
歯石の中の細菌は死んでいるものが多いので、菌による毒性は低いのですが……….
ざらざらした歯石の表面にプラークが付きやすくなり、落としにくいので、周囲の歯肉のトラブルの元になります。赤みを帯びさせ、出血しやすくなったり、腫れたりさせます。歯石自体は悪さをしないが、口の中の環境を悪化させる原因となるのです。
歯石は、
①歯肉の上に見えている歯石
②歯肉に隠れていて非常に硬い歯肉縁下歯石
に分けられます。
歯肉の中にかくれた歯石(歯周ポケットの中の歯石)が、炎症をひきおこす原因の一つになるのです。この炎症とは、歯周ポケットの内側がすりむけたような状態のことです。そこにふれている歯石をとってやらなければ、すりむけた傷口を悪化させる刺激になるし、細菌にますます侵され炎症はどんどんひどくなります。
ポケットをひろげ、歯を支える骨を溶かすのです。だから、ついてしまった歯石を完全にとってやり、プラークを減らすことが大切なのです。
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ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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