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2020.03.30
ウイルス感染
コロナウイルス感染の危機感が高まる今日この頃です。
多くのカタカナによる説明により、なんだか大変なことになっていることを感じます。 (オーバーシュートによるロックダウン。とは…??)
目に見えないものに対する怖さってあると思います。私たちにできることの一番大切なことは、病気をもらわないように『予防』することです。何をしたら絶対大丈夫ってことはありません。
でも、私たちができることを考えて実行してみませんか。
その一つが、お口の中のケアです。
ウイルス感染を防ぐとは、細胞の中にウイルスが入りこむのを防ぐということです。人間は無菌状態にいるわけではありません。
なんらかのウイルスは、私たちの周囲に常にあると思っていましょう。
ウイルスは、細胞の中に入り込んで感染が起こります。細胞の中に入りこむために必要なのは、タンパク質分解酵素です。ウイルスは、粘膜から細胞に侵入します。特に口で呼吸している人は、外のウイルスをダイレクトにのどの粘膜で受けます。もちろん、口の中にもたくさん入りこみます。
粘膜にくっついたウイルスは、タンパク質分解酵素の力を借りて細胞に侵入していきます。その酵素を持っているものが、ある歯周病菌なのです。
歯周病菌を口の中にたくさん持っている人の方が、感染リスクが高いのはそのためです。
さらに、歯周病菌をたくさん持っている人は、歯ぐきから出血しやすい状態だったりします。
歯周ポケットといわれる歯と歯ぐきの隙間から、出血しやすい状態とはどういうことかというと、皮膚でいうとすりむいて一皮むけてしまって血がにじんでいる状態です。
そんなところに、ウイルスが付着すると簡単に体の中に入りこむことが理解できるのではないでしょうか。
すりむけたところに、ウイルスがくっついて歯周病菌の助けをかりて感染することをイメージしてみてもらうと怖いことに気づけます。
多くの歯科関係が口の中のケアを重要であるとお伝えする理由です。普段の個人のはみがきが、とてもとても大切です。
それは、口の中の歯石や着色などの邪魔なものがない環境でできてこそ効果があります。
そして、歯周病がすでに進んでいるのなら自分でケアできないところが出てきます。
ご自身の口の中はいかがですか?
大人の口の中に歯周病菌がいない人はいません。
程度の差があるとしても、ほとんどの大人は歯周病という現実です。プロのケアを受けることは大切です。口の中のケアをすることで、ウイルス感染予防していきましょう。
インフルエンザもウイルス感染です。日本歯科医師会”インフルエンザ予防と歯周病菌”という動画があります。ご覧いただくと、お口の中のケアの重要性がより伝わると思います。
https://www.jda.or.jp/tv/96.html
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2020.03.22
たくさんの歯があると幸せ(厚生労働省調べ)
年齢別歯の本数調べの分布表を作ってみました。若いころに沢山あった歯が、年齢を重ねるうちに減っていってしまう状況が読み取れます。
幼いころに生えてきた歯は、抜け替わりすべて永久歯になります。一生使えるもののはずなのに歯の本数が減ってしまう現実を示しています。
なぜ歯は減ってしまうのでしょう。
むし歯や歯周病、外傷や咬む力の問題などなどその原因は一つではありません。口は、食べ物の入り口で、生きる力の入り口なのです。
そして、その入り口は大きく口を開けるだけで見えるところなのです。口や歯の状態を知るのに、メスやはさみはいらないのです。かかりつけの歯科医院をもって、必要な治療と必要なケアをするだけでいいのです。
幼い時からの通院、チェックは最高の予防です。でも、自分自身の健康に関心を持った時からの通院も最高の予防の開始時期です。
原歯科医院に定期的に通院している方の歯の本数の分布表も作ってみました。
上記の人数と近くなるような人数の分布表を作ってみました。2年間の統計です。
若い時には、歯がたくさんあります。 年齢を重ねると、歯の本数が少ない方もいらっしゃいます。それでも、一般的な歯の本数と比べるといかがでしょう。
比較で同じ年代ごとに並べてみました。若干の年齢の範囲は違いますが、同年代を並べてみました。若いころ、40才くらいまでは大差がありません。
50才台になってくると、歯を失う経験をしている人が出てくるようです。すでに、10本以下の人がいることもわかります。
上下の円グラフを比べてみてください。60才台の歯の本数の分布です。一般的に、歯の本数が20本未満の人はすでに全体の1/4以上います。歯の本数が20本未満の人が25%です。
原歯科に継続的に通院してくれている方の歯の本数と比較してみましょう。歯の本数が20本未満の人は8.8%という数字です。
定期通院とは、先生のチェックと診断を受けているということです。さらに、定期的にプロのクリーニングと自分自身でするべきケアのアドバイスを受けているということです。
そして、70才をこえた時のお口の中の状態の比較をしてみました。明らかに、歯が20本以上ある割合が多いのは、定期通院を続けている方です。大人の歯の数は、親知らずを除いて28本です。この表では、20本以上という項目でまとめています。そこには8本失った人もいれば、1本しか失っていない人も含まれます。
原歯科医院に、はじめて来てくれた時に、すでに歯の本数が少なかった人もいます。そして、今、定期的に通い続けてくれています。
来院し始めてから、どのくらい歯を失ってしまったかという統計をだせば、さらに、驚きの結果が表れると思います。(今回は、厚生労働省の統計に合わせた比較を行いました)
結論
若いうちは、定期健診を受けていることの本当の意味を実感できないかもしれません。でも、継続して定期健診を受け続けることで、人生の後半に大いに実感できることがあるはずです。
予防歯科とは、健康であり続けるための歯科です。年を重ねると、『食べることしか楽しみがなくて』なんていう方がいます。食べることは幼くても若くても、年を重ねても楽しみです。そのためには、しっかりとした心配のない歯が必要です。
継続することで成果を期待できるのが、定期健診です。 -
2020.02.10
食事は美味しいですか?
84才の父は元気な人でした。
ある日の午後、腹痛を感じしばらく出てない便のことも不安に思えたので内科を受診しました。すぐに入院するべき、大腸の状態でした。
そういう状態で食べ物を取り込むことは、症状を悪化させるので、『絶食』『栄養を補給するための点滴』をすることになりました。
食べるという意欲は全くなく、食事を食べなくていい点滴は楽だという始末。辛い症状があるから食べれないのだろう。父の姿に、活力は全く感じない。
米やパンやいもなどの炭水化物を生きる上でのガソリンとするならば、父は長いことガソリンを供給していないのです。
入院は35日間でした。入院中は、筋肉の力の衰えや体内のガスが理由で、また発熱もあり、結局27日間ほぼ絶食でした。
体重は、7キロほど減りました。
27日間という長い間、食事をとらずにいるとそれも当たり前になってくるようです。
食欲があまりわかなかったり、気持ちが安定しない事もあって栄養をとるための点滴を続けていたことはよかったと思っていたようです。
そして、ひさしぶりに食事が用意されたときも、あまり美味しいと思わなかったそうです。
食べたいという気持ちがあまりなかったからでしょうか。
それでも、味付けが濃いカレイの煮つけを食べたときが”美味しい”と感じるきっかけになったそうです。
25本以上自分の歯がある父は、しっかりかむことが出来ます。そんな父に、『食事を口から摂るときに食べ物の硬さは美味しさに関係する?』と聞いてみました。『硬さと美味しさは関係ない』と言っていました。噛むこと、噛めることは嬉しいものだと思っていたのでこの答えは意外でした。でも、食事の希望でお粥は嫌、普通の硬さのご飯にしてほしいと伝えていました。やはり、やわらかい物は物足りないようです。
かむことで味を感じる、かむことで硬さを感じる、そして体に必要な栄養を摂れることは口から食べ物をとることで実感できます。
当たり前に食べていたときは感じていなかった事を、改めて感じたと父は言います。
一生自分の歯でかんで、口から栄養をとるという意味を実感して教えてくれました。
『食事をすると言うことは、元気になる感じがする』と父は言いました。
『食事は楽しみであり、喜びだ』とも言っていました。
それには、たくさんの健康な歯が必要です。自身の健康を取り戻して、びっくりするほどの食欲を取り戻して体重も戻りつつあります。
強い丈夫な歯でかむことが元気回復の要だと感じているようです。
ずっとずーっと自分の歯を使って、口から食事をしてほしいと皆に伝えたいです。食べられないと体重だけじゃなく元気も奪われていくことを見せられたから強く思います。
今日も食事は美味しいですか? -
2020.01.04
インフルエンザ予防
インフルエンザの流行は、寒いこの時期に毎年毎年やってきます。体中に症状があり、のどの痛みや強い咳に加え、倦怠感や関節の痛みまで引き起こします。中でも、乳幼児や高齢者は重症になることもあるので注意が必要です。
どのようにうつるかというと……
1)インフルエンザ患者の咳やくしゃみを直接吸い込んでしまい感染=飛沫感染
2)インフルエンザウィルスが付着した物にふれてしまい、さらにその手で鼻、耳、口を触り体内にウィルスをいれてしまうことで感染=接触感染
3)換気が十分じゃない環境で、インフルエンザウィルスが塵やほこりに付着し空中を舞うことで感染=空気感染
予防対策として有効と考えられてるものは、日常的な手洗い、うがい、鼻うがい、マスクの着用さらに口腔ケアなどがあります。
ただし、近年厚生労働省がマスクについて、「感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としては推奨してない」という記事がありました。 もちろん咳が出ているときは、”咳エチケット”としてのマスクの着用はマナーとして心がけていただきたいところです。ただ、ガーゼマスクの網目は、ウィルスが簡単に通ることが出来る大きさであることも理解してほしいです。 では、最近よく見かける不織布(ふしょくふ)製のマスクの網目はどうでしょう。これはガーゼマスクよりも細かいのですが、ウィルスの大きさの50倍はあります。ウィルスが通過する可能性は多いにあります。
人の周りにたくさんの細菌やウィルスがいること、人の体内に細菌やウィルスがいることは、至極当たり前のことです。 そして、セルフ口腔ケアとプロの口腔ケアでインフルエンザウィルスの侵入・定着を防ぐことが出来ます。
インフルエンザウィルスは、細菌と違って自ら動いたり増えたりできません。自ら行きたいところに行く訳じゃなく、他力が働くことにより感染するのです
123の方法で体内に入り、粘膜から細胞に入り込んでインフルエンザは発症するのです。 粘膜から細胞に入り込む際のプロテアーゼという酵素をプラークは持っています。 粘膜から感染するきっかけに必要なプロテアーゼが口の中に多ければ、インフルエンザウィ ルスは簡単に粘膜から入り込み定着してしまいます。
口の中が汚れていることが、インフルエンザウィルスの感染を容易にしているのです。 口の中のプラーク(細菌)は、インフルエンザウィルスを粘膜の中に侵入しやすくする働き があることが厄介なのです。
歯や舌などに付着しているプラークを除去する事が、インフルエンザ予防の一つになります。 ご自身のお口ケア、専門家によるお口ケアがいろんな理由で欠かせないものとなっています。
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2019.11.15
歯周病の検査って何をしてるのか
歯周病とは、歯をそこに存在させるための組織の病気です。
はぐき、歯とはぐきを結びつけている繊維、そして歯が埋め込まれている骨がその組織になります。
「歯周病の検査をしてもらったことがありますか?」と聞くと『針をいろんなところに刺す検査ですよね』と答えてくれる方が多いです。
歯周病と診断するのは歯科医師ですが、検査は歯科衛生士もすることができます。
針って?刺すってどこに?そんなことを説明します。
歯周病の検査は、レントゲン、揺れの検査、口の中の写真検査などがありますが、一番時間をかけて行う検査がポケット検査(ここでは一般的にわかりやすいであろう言葉にしてます)です。歯とはぐきは、細かい繊維で結びつけられています。そして、健康な人でも歯とはぐきの間には、数mmの深さの隙間(歯肉溝)があります。
この隙間は、歯周病菌の悪さによって広げられたり、深くなったりします。歯周病の症状を表しはじめたこの隙間を歯周ポケットといいます。歯周ポケットの検査で、いろいろなことがわかるのです。この検査に使うものは、針のように先端が尖っているもはありません。シャープペンの芯ほどの太さのもので、先端は尖っていない器具を使います。これを、優しいわずかな力で歯周ポケットに入れます。狭い隙間ですから、炎症がありそこにふれた時にはチクチクすることもあるかもしれません。そんなときは、そのときに決めた合図で教えて欲しいのです。
炎症が強いなどの問題がある時を除き、痛い検査ではないし、もし痛かったら痛みを我慢する検査でもありません。痛みという反応があったことを、歯科衛生士に伝えることは検査情報としても大切です。歯周病の状態を知るため、歯を1本1本丁寧に診ていきます。
歯の全周囲のポケットを、器具でなぞるように検査します。検査表には、そのときの深さを記録します。1本の歯の周囲を6分割し6点の深さを記録します。この深さは、深ければ深いほど歯周病が進行していることを示します。
数値で表すことで、どのくらい悪いのか良いのかがわかりやすく伝わります。
さらに、この器具で歯周ポケットなぞると出血してくることがあります。この出血するかどうかというのは、歯周病の進行具合の評価として、そしてご本人に理解してもらいたいこととして、とてもとても重要なことなのです。炎症の診断に大切なのが、この出血なのです。
前述したとおり、痛くない検査で出血するのかしないのかを診ています。健康な状態は、炎症がないので出血しないのです。
器具を挿入しながら、歯周ポケットの深さを測り出血の有無を確認し記録しています。
このポケット検査は、ご自身にわかってもらいやすい歯周ポケット深さ、出血だけじゃなくいろいろとたくさんのことがわかります。
はぐきの弾力や形、色、質感。歯の根の形や曲がり方。歯周ポケットの中にある歯垢の量、歯石の量、歯石の付き方。歯の根の股のところにある炎症、歯石、病気。それ以外に、検査時に見える唇や舌や頬の状態、歯の並びやかみ合わせ、歯の喪失などなど。
はぐきの検査から得られる情報はとても多いのです。
そして、検査を記録するのは、重症・軽症を知るばかりでなく、進行状態をみていくという経過を追うことが大切だからなのです。
針じゃなく、いろいろな情報を得るために”プローブ”という器具を使って診ているのです。
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
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