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2016.12.24
痛くないし、辛くないから予防歯科
昔の歯科通院のイメージは、むし歯を治すために仕方なく……..痛くなってきたので仕方なく……….というものだったようです。
原歯科医院の予防歯科は、健口である方々が通院するところです。
この3か月ごとの定期健診では、セルフケアを習慣づけることを大切にしながら、プロのケアを受けて二人三脚でクリーニングすることの重要性を伝えていきます。
定期健診では、日々の生活で気になることをうかがいます。
その後、口腔内(歯、歯肉など)の検査をして、現状と同時に悪くなりそうなところ、注意してほしいところを伝えます。そして、毎日毎日の努力の積み重ねにより、良い状態であるところを互いに見て、成果を確認します。
それから、プラークを染め出して、より確実にクリーニングしていきます。このプロのケアとは、歯周ポケットの中や歯の表面にべったりとくっついている『細菌の塊=バイオフィルム』の徹底した除去を目的としているのです。
定期健診では、先生にむし歯や咬合などのお口の中全体のチェックをしてもらいます。
小さなむし歯があるけれど、治療せずに管理していくという判断もあります。むし歯の進行のリスクを減らし、進行抑制を図り、そのまま使い続けることが本人のためになる場合、経過観察をしていくこともあるのです。
私たちは、対話も大切にしています。話をすることで気持ちや考えていることが伝わるからです。この場合、むし歯を今は治療せずに、歯の寿命を長くしていくように考えていることをお伝えします。
生活の質を向上させるための予防歯科の考え方に賛同し、通ってくださっている方がますます増えています。今まで通りの延長じゃなく、今までよりもちょっと良くなるため、ちょっと嬉しくなるための定期健診が大切だと考えています。
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2016.12.10
思春期は口腔内にとって難しい時期
中高生いわゆる思春期は、身体・心の変化とともに生活環境が大きく変わる時期です。そのため、口腔内の状況も大きく変わり、問題が多発するのもこの時期です。思春期に増加するむし歯、歯肉炎、不正咬合、顎関節症を予防歯科で一緒に考えていきましょう。
例えば、影響を与えそうな事柄のいくつかを挙げてみます。
〇塾や夜遅くまでの勉強で食事が不規則
〇飲み物を自分で購入するために甘味飲料や酸性飲料を多くとる
〇就寝時刻が遅くなり、夜食の摂取が多くなり、朝食の欠食が多くなりがち
〇運動時にスポーツ飲料をよく飲む
〇痩せたいという気持ちから、一食当たりの量を減らすために間食が増え、チョコチョコ食べになってなってしまう
〇親の干渉に逆らいがちで言うことをきかない
〇第二大臼歯 第三大臼歯の萌出による、歯列・咬合の変化
〇頬づえ、片側噛みなどの習慣性の癖
保護者の管理から離れ、子ども同士の時間が多くなるジュニアの時期。生活行動が自律してくるジュニアの時期は、口腔内ケアに対する関心が低下してしまったりします。だから、思春期前までに子ども自身の健康意識を養い、家庭での口腔衛生習慣や定期的な歯科受診が日常生活に定着するようにしておきたいものです。
親離れの時期だからこそ、専門家である他人のアドバイスなら聞くいうこともあるかもしれません。『原歯科医院にクリーニングに行ってらっしゃい』と、保護者の協力による声掛けを期待しています。
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2016.11.26
一人一人のためのカムカムクラブ
子どものむし歯予防は、周りの大人の高い健康意識の維持により叶えられます。
マタニティクラブ、よちよちクラブに続き 『個人のためのむし歯予防システム』がカムカムクラブです。
原歯科医院では、甘いものの摂り方などの生活習慣の再認識と改善、的確なブラッシング、フッ素利用による歯質強化からむし歯予防についてお伝えしていきます。
担当するのは、経験豊かな歯科衛生士です。子どもとコミュニケーションをとり、お話をたくさんしながら進めていきます。
生活習慣病と言われるむし歯ですから、低年齢からの入会が理想です。
それぞれの年齢に沿って話をしていきますが、個人の性格やわかる範囲での環境を考慮しながら提案していくようにしています。
3ケ月に一度の来院になります。そのたびにブラッシングのチェックもしますので、必ずハブラシやフロスなどの普段使っている道具を持ってきてもらいます。
親の習慣は子供の習慣になるので、上手な仕上げ磨きの習得はむし歯予防のために重要なことの一つです。
いちご味の染め出し液を使うことで、本人にも親御さんにも磨き残しがわかりやすく伝わります。毎日しているブラッシングの苦手なところ、得意なところがわかるのです。いつかむし歯や歯肉炎を引き起こすプラークを取り除くブラッシングにはコツがあります。そのコツを親御さんに伝え、さらに本人に伝えることによりブラッシングは上達します。
もちろん、個人のための時間ですから疑問質問も大歓迎です。また、歯科の機械で、歯をピカピカに磨き上げます。これは、とても嬉しいことです。
たいていの子が歯科通院を楽しみに思ってくれるところが、予防歯科の特徴です。
子供もその親御さんも、喜んで取り組んでくれる予防システムが原歯科医院のカムカムクラブです。
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2016.11.11
かわいい乳歯がはえてきたら【よちよちクラブへ】
小さな小さな前歯がはえてきた我が子の笑顔は、本当にかわいいものです。この歯をむし歯にしたくないけどどうしたらいいの?多くのママやパパの不安に寄り添い、安心と学びを提供します。
・赤ちゃんの口の中をどうやって見てあげればいいの??
・何を見てあげたらいいの??
・いつからハミガキしなくちゃならないの??
・歯ブラシは使うの??ハミガキペーストは??
・一日に何回??
・どこで??
・どんな風に??
確実に成長している証の歯が顔を出した途端…ママ、パパの疑問は次々に出てくるものです。よちよちクラブでは、自然に湧き出てくるたくさんの疑問にお答えします。
原歯科医院の子育て経験がある歯科衛生士がお話しする赤ちゃんのための予防システム 『よちよちクラブ』は事前申込制で、各回6組ほどのママパパと赤ちゃんで開催されます。
場所は当院待合室。マットを敷いてリラックスして互いに自己紹介することから始まります。和気あいあいとした雰囲気であっという間の一時間です。一緒に参加している赤ちゃんも、ぐずることなく遊んでいることがほとんどです。
お帰りには、予防グッズとしておすすめの歯ブラシ、フロス、フッ素スプレーのお土産もあります。
参加したお母さん同士がお話ししていたり、歯科衛生士や先生に質問する姿も見られ、予防についての関心の高さに驚かされることもしばしばです。
子供の歯は周りの大人が守ってあげることができます。だれより身近なママとパパがお家の歯医者さんですから。
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2016.10.29
マタニティクラブの紹介
むし歯のない健康な赤ちゃんに育てたいと願うマタニティママとパパのための健口講座です。地域の産婦人科の出産前教室の中に組み込ませていただいているマタニティクラブ。当院の子育て経験のある歯科衛生士が担当し、お子さんを妊娠しているときから歯を守るための主役となるお母さん、お父さんに今できることをお話しします。
お口の中の細菌が、体の健康にも影響を及ぼすことは、少しずつ広まりつつあることですが、その一つとして早産の原因になりうることもあると伝えます。また、むし歯菌が子供に移ってしまう現実と、その感染源はお母さんお父さんが大半である現実を伝えます。
つまり、子供のむし歯を減らすためには、まずお母さんを含めた周りの大人たちが、自分自身のむし歯菌を減らす努力が非常に重要と理解していただくように話を進めます。
まずは、ご自分の口の中に関心を持ってもらうことが大切と考えています。自分の口の中の管理ができてこそ、お子様の口の中が見えてきます。自分の健口があってこそ、赤ちゃんの健口も守れるのです。そして、私たちはプロのチェックを出産前に受けることをお勧めします。大切な赤ちゃんのために、そして大切なご自分のために。
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
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