定期健診とは?
お口の中の二大疾患は、むし歯と歯周病です。
どちらとも、感染症で生活習慣病です。これらの予防は、気づき、実行し、習慣にすることが大切です。
普段のセルフケアが一番大切で、それを習慣として継続していくことが重要になってきます。でも、どうしてもご自身のケアだけじゃ行き届かないところもあるのです。
そこで、定期的な歯と歯ぐきと口の中全体の健診、そしてクリーニングが必要になってきます。1ヵ月ごと、2ヵ月ごと、3ヵ月ごとにプロのクリーニング、歯石除去を受けていただきたいのです。
さらに、普段のケアのチェック、リスク部位を理解することで口の中の健康を確認することができます。それが、ご自身の生活の質の向上につながるのです。
お口健康を保つことは、体の健康を保つことになるのです。セルフケアとプロフェッショナルケアがあってこそ、お口の中の環境をより良くできます。予防のための歯科通院が、定期健診と思っていただけたらと思います。
なぜ定期的・継続的なのか?
歯周病もむし歯も、時間をかけて進行していく疾患です。
歯周病菌もむし歯菌も、お口の中に存在しているのは当然なのです。
だけど、いつでも悪さをするわけではありません。免疫力が極端にさがったりすることもあるかもしれません。何らかの理由でお口のケアが十分にできなくなって、口の中の細菌の数がかなり増えてしまうこともあるでしょう。細菌の勢力が盛んになることだってあります。そんなときに、急激に歯周病がすすんだり、むし歯が進んだりすることがあります。また、とても静かにゆっくりと確実に進むこともあります。その変化を気づくことができれば、状態を悪くしないですむかもしれません。異常に増えてしまった細菌の数を、クリーニングで減らすことで疾患が悪化するのをとめることもできるかもしれません。
定期健診は、そんな変化に気づくためのきっかけになるのです。さらに定期健診が、健康を確認する時間であってほしいと思うのです。
定期健診でなにをするの?
主に歯科衛生士が担当して行います。
お口のチェック
日頃のお口の心配ごとを伺います。
歯と歯ぐきの状態をよく見て、チェックします。歯ぐきの状態を器具を使って検査します。セルフケアチェックとアドバイス
歯垢を染め出しして、普段のブラッシング状態をチェックします。
セルフケアの成果を伝え、より良くするためのアドバイスをいたします。
クリーニング
染め出しされたところを、確実にクリーニングします。
さらに、ポケットの中もクリーニングをします。ハブラシやフロス、歯間ブラシなどを使ってケアすることもあります。専用の機械と器具を使って、痛みがないようにクリーニングします。歯石と着色、歯垢を取り除き、ブラシをかけ、歯をつやつやに磨きます。
ドクターチェック・診断
先生にむし歯、歯ぐきのチェックなどのお口の中全般のチェックをしてもらい、心配事があったところなどを診断してもらいます。
定期的に、レントゲン写真を撮ってチェックすることもあります。
フッ素塗布
本日の検査結果等が書かれた文書をお渡しします。(医院にも、継続して検査の結果を保存しています)
歯の表面がきれいな状態で、むし歯予防効果の高いフッ素を塗布します。塗布後は、30分以上飲食うがいを控えてもらいます。